雨の日の洗車場にて
コイン洗車場で見かけた若い人の丁寧な洗車姿から、ふと昔のことを思い出した。 仕事でやっていた頃と今とでは、洗車の意味が少し変わった気がする。
先日、久しぶりにコイン洗車場に行った。
別に汚れがひどかったわけでもないのだが、 天気予報で明日から雨が続くと聞いて、 なんとなく洗っておこうという気になったのだ。
着いてみると、同じことを考える人は多いらしく、 平日の昼間にしては車が何台か停まっていた。
隣にいた若い人
隣のスペースで洗車をしていたのは、二十代くらいの男性だった。 軽自動車を丁寧に洗っている。
見ていると、ホイールの隙間まで小さなブラシで磨いている。 なかなか几帳面な人だなと思った。
昔、仕事をしていた頃を思い出した。 お客さんの車を預かるとき、 「この人は車を大事にしているな」とわかる車がある。 傷が少ないとか、そういうことではない。 なんというか、手をかけている感じが伝わってくるのだ。
洗車という時間
自分で洗車をするようになって思うのは、 これはなかなか良い時間だということだ。
仕事でやっていた頃は効率を考えていた。 限られた時間で、いかにきれいに仕上げるか。 それはそれで楽しかったが、今は違う。
急ぐ必要がない。 汚れを落としながら、ぼんやりと考え事をする。 水の音を聞きながら、手を動かす。
こういう時間が持てるようになったのは、 悪くないなと思う。
雨が降る前に
結局、その日の夜から雨が降り始めた。 洗ったばかりの車が濡れていくのを見て、 少しもったいない気もしたが、まあいいかと思った。
また晴れたら、のんびり洗えばいい。